急激な音刺激や触覚刺激などに対する無条件反射反応のことである。音刺激に対する驚愕反応は,通称ASR(acoustic startle response)として知られている。マウスの音刺激に対する反応性を測定するには、刺激となる音を出すためのスピーカーが設置された防音箱の中に、専用のシリンダー内に拘束したマウスを置き、音刺激を与える。この際にマウスの驚愕反応を振動として計測することで、反応の強さを計測する。音刺激の大きさは大抵70〜120dBが用いられ、刺激を与える時間は30〜50msec、各トライアル間隔(ITI: inter trial interval)は15〜30secに設定されることが多い。セッション内で異なる大きさの刺激がランダムに提示されるようにすることで前後の刺激の大きさに依存しない各刺激強度に対するデータをまとめて得ることができる。数回の各刺激強度に対する驚愕の度合いの平均値をASRとして算出する。 |