2020年度 遺伝研 行動遺伝学研究会

「家畜化機構の解明」

 

我々ヒトは広範な協力を元に複雑な社会を形成し、特異なニッチを獲得したが、その背景にはヒトの「(自己)家畜化」が影響を与えたとする説が提唱されている。例えば、ヒトの骨が幼形化した時期とヒトの高い認知能力の一つであるシンボル利用を示唆する遺跡の時期が一致し、その大脳皮質の構造と発達変化がヒトの言語にかかわることからも、ヒトの家畜化仮説と合致する。興味深いことに、他の家畜化された動物でもヒトの自己家畜と同様の形態変化(ネオテニー)や神経機構の変化(大脳皮質の変化)、行動変化(攻撃性やストレス応答性の低下、社会認知能力の向上)が観察され、近年「家畜化症候群」として、研究が進められてきている。そこで本研究会は、ヒトが獲得した特異的な能力の起源とその遺伝的背景に向け、家畜化された様々な動物をモデルに「家畜化」を遺伝学的、解剖学的、発生学的ならびに文化的にとらえ直し、新たな「家畜化機構の解明」の出発点としたい。(発表言語:日本語)

日時 (延期しました)日程が決まりましたらご案内いたします

会場 国立遺伝学研究所内 講堂  (静岡県三島市谷田1111 〒411-8540)アクセス

懇親会 6日 19:15〜
 場所:講堂
 懇親会参加費:有職者3000円、学生1000円)

研究会代表者 菊水健史 (麻布大学獣医学部)HP

所内代表者 小出 剛 (遺伝研マウス開発研究室)HP

 

この研究会では、未発表データについてもご紹介頂き深く議論したいと思っております。そのため、参加者は守秘義務を負うことをご了解ください。また、講演中の撮影、録音、また講演で得られた情報のSNS等による発信などはすべて禁止させていただきます。活発なご議論になることを楽しみにしています。

ポスター発表 (第1日(〇日) 午後5時55分より )
初日の口頭発表後にポスター発表を行います。ぜひ積極的に発表して下さい。

旅費・宿泊費支援
学生優先で、ポスター発表者には旅費宿泊費(所内宿泊施設使用)の支援を検討しています。希望者は演題申し込み時にその旨お知らせください。

宿泊
所内ゲストハウスの部屋が若干数あります。希望に添えない場合がありますが、学生さん優先で部屋をご用意いたします。希望者は申込時にご連絡ください。ツインルーム希望者は相部屋となる参加者の名前もお知らせください。
シングルルーム 一人2000円
それ以外は三島市内のビジネスホテルをご利用ください。

参加申し込みはこちら
ウェブサイトより参加申し込みしてください。


プログラム

〇月〇日
 13:00 開会の挨拶 小出剛 (国立遺伝学研究所)
13:00 研究会の趣旨について 菊水健史(麻布大学)
13:25 永澤美保(麻布大学)家畜化によって獲得されたイヌの社会認知と行動
13:55 菊水健史(麻布大学)イヌの家畜化の行動変化と関連遺伝子の探索
14:25 高木佐保(麻布大学)半家畜動物としてのネコの認知能力
14:50 子安ひかり(麻布大学)半家畜動物ネコの集団形成能力
15:10 休憩
15:25 本郷一美(総研大)家畜化とヒト社会の変化
15:55 伊澤栄一(慶応大学)カラスにおける集団形成と個体の社会戦略
16:25 戸張靖子(麻布大学)ジュウシマツの家畜化遺伝子の探索
16:55 新村毅(東京農工大学)ニワトリの家畜化に伴う行動遺伝学研究
17:25 休憩
17:40 ポスター@Glance(ポスター発表者による5分間Talk)
18:10 ポスター
19:00 懇親会

〇月×日
 
9:30 尾仲達史(自治医科大学)ラットを用いたペット化実験
10:00 石山晋平(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ)遊びと楽しさの神経機構
10:30 山本真也(京都大学)戦争と協力の進化:集団間競合と集団内協力の比較認知科学的検討
11:00 リングホーファーモナミ(京都大学)ウマの社会性と認知能力
11:30 小出剛(国立遺伝学研究所)家畜化の遺伝学と野生動物への応用
12:00 閉会の挨拶 菊水健史(麻布大学)
 

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